再根管治療
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再根管治療が必要になる
原因と危険な症状
再根管治療とは、過去に根管治療を行った歯に対して、再び根管治療を行うことです。再根管治療が必要になってしまう原因はさまざまあります。たとえば、下記のように、元の根管治療が不十分な場合は再根管治療が必要になる可能性が高いです。
- 汚染部位の取り残しがあった
- 洗浄・消毒が不十分であった
- 薬剤充填が緊密に行われなかった
- 見落としにより、未治療の根管があった
- 被せ物を入れるまでに期間が空き、細菌感染してしまった
- 被せ物と天然歯にすき間や段差があり、細菌感染してしまった
- 新たな虫歯ができ、細菌感染してしまった
- 歯根が破折(割れ・ヒビ)してしまった
再根管治療の大きな目的は、根管内に侵入・増殖してしまった細菌を減らすことです。再根管治療の成功率(根尖性歯周炎が確認されるもの)は、40~80%とされ、元の根管治療の質により成功率が大きく変動します。
当院で行った再根管治療
根管治療が上手くいかないと、根の先に病変(膿がたまり、骨が破壊される)ができます。 痛みがなく、進行することもあります。
当然、痛みが出ることもあります。 この様な場合、再根管治療が必要になります。 (この段階で、外科治療をすることもあります)
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治療前
根の先にある黒い部分が病変
(骨が失われている部分) -
手術後
再度根管治療を行い、
可及的に根管内の細菌を減少させました。
- 詳細はこちら
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- 主訴
- レントゲンで状態が良くないことが分かったので、治療してほしい。
- 診断名
- Asymptomatic apical periodontitis
(根尖性歯周炎)
- 治療の方法
- 再根管治療
- 治療期間
- 1回
- 治療費用
- 約11万円(税込)
- 治療のリスク・副作用
- 痛み、違和感が数日出る可能性があります。
治らない場合、外科治療が必要なことがあります。
術後の経過観察
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3ヶ月後
痛みなどの症状は消失
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1年後
明らかな変化は認められません。
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5年後
だいぶ骨の再生が進んでいます。
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6年と4ヶ月後
膿がたまっていた部分はほとんど骨に再生しました。
治療前と骨の再生後
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治療前
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6年4ヶ月後
6年経過し、かなり骨が再生しました。あと1年で完全治癒に至ると思われます。
以前治療した歯で
このような症状があれば
危険です
- 噛むと痛み、歯ぐきを押すと痛いなど、痛みが再発した
- 治療後数ヶ月または年単位で、治療部位に違和感がある
- 治療後、しっかり噛めなくなった
- 歯ぐきにできものができるようになった
- 治療した歯の歯ぐきから、膿が出る(根尖性歯周炎)
根管治療は何度もできない
再治療が必要な歯は脆くなっていて、虫歯や充填した薬剤を除去する際に、歯に穴が空いたりヒビや割れが起きたりする可能性が高まります。そのため、慎重かつ正確に治療を進めなければいけません。また、歯科医師の技術はもちろん、設備が整っていなければ再根管治療の成功率は大きく低下します。
再治療が必要な歯は脆くなっていて、虫歯や充填した薬剤を除去する際に、歯に穴が空いたりヒビや割れが起きたりする可能性が高まります。そのため、慎重かつ正確に治療を進めなければいけません。また、歯科医師の技術はもちろん、設備が整っていなければ再根管治療の成功率は大きく低下します。
再発や事故を防ぐ
精密根管治療
東京・上野の歯医者「なかむら歯科医院」では再発を防ぐため、さまざまな工夫を凝らした精密根管治療を行っています。
再発する大きな原因、それは唾液を通じて根管内に菌が侵入することです。当院では、ラバーダムを必ず実施し、目に見えない菌が患部へ侵入するのを防ぎます。さらに、マイクロスコープを用いて治療精度を高めています。拡大視野で根管内を正確に把握することで、汚染部位を確実に除去することはもちろん、削る量を最小限にして歯をできるだけ残すようにしています。こうした工夫は、再発防止や治療中の事故を防ぐためにも必要なことです。
他院からのご紹介や
セカンドオピニオンもどうぞ
根管治療は、繰り返すごとに歯にダメージが蓄積され、いずれ抜歯することになります。根管治療は歯の治療の中でも最も難しいものの一つです。しかし、再発するのが当たり前の治療ではありません。
保険の治療はできることが限られていて、治療精度を高めることは困難です。もちろん必ずしも失敗するわけではありませんが、再発リスクは高まります。再発を防ぎ、大切な歯を残すならば、高度な歯科技術を持ち、根管治療に適した治療設備や器材がある歯科医院で治療を受けることをおすすめします。
根管治療に力を入れる東京・上野の歯医者「なかむら歯科医院」は、他院からの紹介やセカンドオピニオンも受け付けています。お気軽にご相談ください。